C26系のセレナは、2010年から2016年にかけて販売されたミニバンで、前期型と後期型でさまざまな変更が施されている。そこで、セレナC26系の前期後期での違いを知りたい人に向けて、デザイン・装備・性能の違いを詳しく解説する。
特に、一番人気なグレードはなんなのかというところも気になるところ。ハイウェイスター Vセレクションなどは専用のエアロパーツや快適装備が充実しており、ファミリー層から高い支持を得ている。一方で、C26系にはいくつかの欠点もあり、エンジンパワーの不足やオルタネーターのトラブルが報告されている点には注意が必要だ。
後期型では、安全性能の向上や内装の質感向上に加えて、カタログには詳しく記載されていない隠し設定とも言える追加機能が搭載されている。例えば、ふらつき警報やエコモードの最適化など、利便性や安全性を高める改良が施されている。
この記事では、前期型と後期型の違いを分かりやすくまとめ、購入を検討している人が後悔しない選択ができるようサポートする。セレナC26の特徴や変更点を詳しく知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてほしい。
記事のポイント☝️
- セレナC26の前期型と後期型の販売時期や変更点
- デザインや装備の違いと、それによる印象の変化
- 一番人気なグレードや後期型の隠れた追加機能
- 前期型と後期型の欠点や注意すべきポイント
C26系セレナの前期後期での違いとは?変更点を徹底解説

- 前期型は何年式か?販売期間を確認
- 後期型はいつからか?マイナーチェンジの時期
- 前期型 ハイウェイスター・Vセレクションの特徴
- 前期型に後期型のテールランプは装着可能か?
- 一番人気なグレードはどれ?おすすめを紹介
- C26系の欠点とは?購入前にチェックすべきポイント
前期型は何年式か?販売期間を確認
セレナC26の前期型は、2010年11月から2013年11月まで販売されていました。この期間に製造・販売されたモデルが「前期型」と呼ばれ、2013年12月にマイナーチェンジが行われた後のモデルは「後期型」として区別されています。
前期型は、歴代セレナの4代目にあたるC26型として登場しました。それまでのC25型に比べ、燃費性能や安全性能、室内の広さが向上し、特にファミリー層から高い支持を集めました。広々とした室内空間や多彩なシートアレンジが特徴で、子育て世代を中心に人気のあるミニバンとしての地位を確立しました。
また、前期型のC26セレナには、ガソリンエンジン車と「Sハイブリッド」と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムが搭載されたモデルがありました。Sハイブリッドは2012年8月に登場し、アイドリングストップ機能の強化やエネルギー回生機能の採用によって、燃費が向上しています。特に、エコ志向のドライバーから注目されました。
デザイン面では、柔らかい印象のフロントグリルや縦長のヘッドライトが特徴的でした。リアデザインも比較的シンプルで、全体的に落ち着いた雰囲気のエクステリアでした。一方で、ハイウェイスターグレードには専用のフロントバンパーやエアロパーツが装備され、スポーティな印象を強調していました。
前期型のC26セレナは、基本的な装備が充実しており、広い室内と快適な乗り心地を兼ね備えていました。しかし、2013年のマイナーチェンジ以降、後期型では安全性能の向上やデザインの変更が行われています。そのため、中古車市場でC26セレナを検討する際には、前期型と後期型の違いをよく理解し、必要な装備や予算に合わせて選ぶことが大切です。
後期型はいつからか?マイナーチェンジの時期

セレナC26の後期型は、2013年12月から販売が開始され、2016年7月までの約2年半にわたって生産されました。前期型からの大きな変更点として、エクステリアデザインの刷新、安全性能の向上、内装の質感向上などが挙げられます。特に、先進安全装備が標準化された点は、後期型の大きな魅力の一つです。
エクステリアの変更点としては、フロントグリルのデザインがよりシャープになり、ヘッドライトも上下2段構えの形状に変更されました。これにより、前期型に比べてより洗練された印象を持つデザインとなっています。また、テールランプの光り方も変わり、より視認性が向上しました。ボディカラーについても、前期型にはなかった新色が追加され、選択肢が広がっています。
安全性能の面では、2015年11月以降に販売された後期型では「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」や「LDW(車線逸脱警報)」が全グレードに標準装備されました。これにより、万が一の事故を未然に防ぐためのサポート機能が充実しました。これらの安全装備は、特にファミリー層にとって重要なポイントとなるでしょう。
また、インテリアの改良も行われました。例えば、ハイウェイスターや20Xの一部グレードでは「クロスギアパッケージ」が設定され、防水シートやロングアシストレール、バックドアインナーフックなどが追加されました。これにより、アウトドアやキャンプを楽しむユーザーにも適した仕様となっています。
このように、後期型のセレナC26は、前期型と比較してデザインの洗練、安全装備の充実、内装の質感向上などの点で進化を遂げました。そのため、中古車市場でセレナC26を検討する際には、これらの違いをしっかりと理解し、自身の用途に合ったモデルを選ぶことが重要です。
前期型 ハイウェイスター・Vセレクションの特徴
セレナC26の前期型には、いくつかのグレードが設定されています。その中でも「ハイウェイスター・Vセレクション」は特別仕様車として位置づけられ、標準のハイウェイスターに比べて装備が充実している点が特徴です。このグレードは、見た目のデザインだけでなく、利便性や快適性を高める装備が追加されているため、多くのファミリー層や長距離移動が多いユーザーに人気があります。
まず、エクステリアのデザインについて見ていきましょう。前期型ハイウェイスター・Vセレクションは、専用のエアロパーツを装着しており、スポーティで洗練されたデザインになっています。フロントグリルやバンパーのデザインもハイウェイスター専用のものが採用され、標準モデルと比較するとよりダイナミックな印象を受けるでしょう。また、アルミホイールのデザインも専用のものとなっており、足元のスタイリッシュさを際立たせています。
内装については、質感の高いシート生地が採用され、インテリアの高級感が向上しています。さらに、オゾンセーフフルオートエアコンやプラズマクラスター搭載の空気清浄機能などが装備されており、快適な車内環境を実現しています。後席用のパーソナルテーブルも備わっているため、ファミリーでの長距離ドライブでも快適に過ごせる点が魅力です。
また、利便性を高める装備として「ワンタッチオートスライドドア」が搭載されています。通常の手動スライドドアに比べ、スイッチ一つで開閉できるため、特に小さな子どもがいる家庭では重宝される機能です。さらに、後席の広さやシートアレンジの自由度が高いことも、ハイウェイスター・Vセレクションの強みとなっています。
一方で、ハイウェイスター・Vセレクションは通常のハイウェイスターに比べて装備が充実しているため、中古車市場においてもやや価格が高めに設定されていることが多いです。購入を検討する際は、価格と装備のバランスをしっかりと見極めることが大切です。
総じて、前期型のハイウェイスター・Vセレクションは、スポーティなデザインと充実した装備を兼ね備えた魅力的なグレードです。特に、利便性や快適性を重視する方にとっては、最適な選択肢の一つとなるでしょう。
前期型に後期型のテールランプは装着可能か?

セレナC26の前期型に後期型のテールランプを装着できるかどうかは、気になるポイントの一つです。結論から言うと、基本的には取り付け可能ですが、いくつかの注意点があります。後期型のテールランプは前期型と形状がほぼ同じであるため、大きな加工なしで装着できるケースが多いですが、細かな違いによって一部の車両では調整が必要になることがあります。
まず、前期型と後期型のテールランプの違いを整理してみましょう。見た目のデザインとしては、後期型ではLEDを活用した発光デザインが採用され、より明るく視認性の高いものに進化しています。特に、点灯時の光り方が変わっているため、夜間の視認性が向上し、安全性の面でもメリットがあります。また、後期型ではテールランプの周囲にクリア部分を取り入れ、よりモダンな印象を与えるデザインとなっています。
取り付けに関しては、物理的なフィット感については問題ない場合がほとんどですが、配線が異なることがあるため、コネクターの加工が必要になる場合があります。具体的には、前期型と後期型ではテールランプの電源配線が異なるケースがあり、そのまま取り付けるだけでは正常に点灯しないことがあるのです。この場合、配線を後期型仕様に変更するか、変換ハーネスを使用して適合させる必要があります。
また、もう一つの注意点として、後期型のLEDテールランプは、前期型のハロゲン仕様と異なるため、電圧や消費電力が異なる場合があります。特に、電圧の違いによって車両の電気系統に影響を及ぼす可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。
もし、DIYで交換を試みる場合は、事前に取り付け方法や配線の違いをしっかりと調べた上で作業を行うことをおすすめします。専門の整備士に依頼することで、確実に取り付けができるため、不安がある場合はプロに相談するのも良い選択肢です。
このように、C26系の前期型に後期型のテールランプを装着することは可能ですが、配線や電圧の違いなど、いくつかの調整が必要になるケースもあります。純正の見た目を維持しつつ、安全性を高めたい場合には、適切な配線処理を施して確実に取り付けることが重要です。
一番人気なグレードはどれ?おすすめを紹介

セレナC26系には複数のグレードがありますが、その中でも特に人気が高いのは「ハイウェイスター S-ハイブリッド」です。このグレードは、デザイン・燃費・装備のバランスが良く、中古車市場でも高い需要があります。では、なぜこのグレードが人気なのか、詳しく見ていきましょう。
まず、デザイン面ではハイウェイスター専用のフロントグリルやエアロバンパーが採用されており、スタイリッシュな外観になっています。標準グレードと比べて、よりスポーティな印象を持ち、見た目の高級感がアップしている点が評価されています。さらに、16インチのアルミホイールが標準装備されているため、足元のデザインにもこだわりが感じられます。
次に、S-ハイブリッドシステムの搭載が大きな魅力です。セレナC26系には、通常のガソリン車とS-ハイブリッド車の2種類がありますが、S-ハイブリッドはマイルドハイブリッドシステムを採用し、燃費性能が向上しています。特に市街地走行では燃費の向上が期待できるため、家族での買い物や送迎に使うユーザーにとって経済的なメリットが大きいです。また、減速時のエネルギーを回生し、バッテリーに充電することでアイドリングストップからの再始動をスムーズに行えるため、快適なドライブをサポートしてくれます。
さらに、ハイウェイスター S-ハイブリッドは装備が充実している点も人気の理由です。ワンタッチオートスライドドアが標準装備されており、スイッチ一つでスライドドアを開閉できるため、小さな子どもを連れたファミリー層にも好評です。また、上級グレードには「アドバンスドセーフティパッケージ」が搭載され、エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)や車線逸脱警報(LDW)が装備されているため、安全性能が向上しています。
一方で、価格がやや高めに設定されていることがデメリットと言えるでしょう。中古車市場では、ハイウェイスター S-ハイブリッドは人気があるため、比較的高値で取引されることが多いです。しかし、燃費の良さや装備の充実度を考慮すると、コストパフォーマンスに優れたグレードと言えます。
このように、ハイウェイスター S-ハイブリッドは、デザイン・燃費・装備のバランスが取れたグレードであり、多くのユーザーに支持されています。特にファミリー層や長距離ドライブが多い方には最適な選択肢となるでしょう。
C26系の欠点とは?購入前にチェックすべきポイント

セレナC26系は、ファミリー層を中心に人気の高いミニバンですが、いくつかの欠点もあります。中古車の購入を検討する際には、これらのポイントをしっかり確認し、後悔のない選択をすることが重要です。ここでは、C26系の主な欠点を紹介します。
まず、C26系の代表的な欠点として「エンジンパワーの不足」が挙げられます。セレナC26は2.0Lエンジンを搭載しており、通常走行では問題ありませんが、フル乗車時や高速道路での加速時にはパワー不足を感じることがあります。特に、登坂時や合流時にはエンジンを高回転まで回す必要があるため、エンジン音が大きくなりがちです。そのため、走行性能を重視する方には物足りなさを感じるかもしれません。
次に、「オルタネーターの故障」が比較的多い点にも注意が必要です。オルタネーターは車の発電機の役割を果たしますが、C26系ではこの部品の不具合が報告されることがあります。オルタネーターが故障すると、バッテリーが充電されず、最悪の場合、走行中にエンジンが停止してしまうこともあります。中古車を購入する際には、バッテリーの状態や発電機の動作状況を確認することが重要です。
また、「塗装の剥がれ」もC26系のよくあるトラブルの一つです。特にパールホワイトの塗装は、経年劣化によりボンネットやルーフ部分から剥がれてくるケースが報告されています。これは、塗装の下地処理や塗装方法に起因する可能性があるため、購入時にはボディの状態をしっかり確認し、できればガレージ保管やコーティング施工などで塗装を保護する対策を取ると良いでしょう。
さらに、「燃費のばらつき」にも注意が必要です。C26系のS-ハイブリッドは燃費性能が向上しているものの、実際の燃費は運転の仕方や使用環境によって大きく異なります。特に、ストップ&ゴーの多い市街地走行では燃費が悪化しやすく、カタログ燃費と実燃費の差が大きくなることがあります。そのため、購入後に燃費を改善するためには、エコドライブを意識することが重要です。
最後に、「足回りの柔らかさ」についても触れておきます。C26系は快適性を重視した乗り心地になっているため、足回りが柔らかく、高速走行時にふらつきを感じることがあります。特に、横風の影響を受けやすいため、高速道路を頻繁に利用する方は、タイヤやサスペンションの状態を確認し、必要に応じて社外品のショックアブソーバーに交換するなどの対策を考えるのも良いでしょう。
このように、セレナC26系にはいくつかの欠点がありますが、適切なメンテナンスや対策を取ることで、快適に乗り続けることができます。中古車を購入する際には、これらのポイントを事前にチェックし、自分の用途に合った車両を選ぶことが大切です。
セレナC26系 前期後期の違いを比較!デザインや装備の差は?

- フロントデザインの変化と印象の違い
- 後期型での隠し設定?追加機能を解説
- ボディカラーの変更点と選べる色の違い
- 燃費性能とエンジン仕様の違いを比較
- 内装やシートアレンジの違いとは?
- 安全性能の強化点!後期型の進化した装備
フロントデザインの変化と印象の違い

セレナC26の前期型と後期型では、フロントデザインが大きく変わっています。これは2013年のマイナーチェンジによるもので、日産がセレナのブランドイメージをより洗練されたものへと進化させるために施された変更です。特にフロントグリルやヘッドライトのデザインが一新され、よりシャープで現代的な印象へと生まれ変わりました。
まず、前期型のデザインについて見ていきましょう。前期型は、全体的に丸みを帯びたフロントデザインが特徴的でした。フロントグリルは比較的シンプルなV字型で、横方向のメッキバーが太めに配置されており、穏やかな印象を与えます。また、ヘッドライトも単眼で構成され、デザインに大きな主張がなく、落ち着いた雰囲気を持っています。こうした柔らかいデザインは、ファミリー層を意識したものと考えられます。
一方、後期型ではフロントフェイスが大きく変わり、よりシャープでスポーティな印象が強調されました。特に、フロントグリルのV字部分がより強調され、エルグランドなどの上級モデルにも通じるデザインへと進化しています。さらに、ヘッドライトは上下2段構えとなり、LEDが採用されたことで、視認性だけでなくデザイン面でも先進的な雰囲気を演出しています。これにより、前期型に比べてより高級感が増し、都会的なスタイルになったと言えるでしょう。
また、フォグランプ周辺のデザインも変化しており、前期型は丸みを帯びたデザインだったのに対し、後期型では角張ったシャープなデザインが採用されています。この変更によって、フロントバンパー全体の立体感が増し、視覚的にも力強さを感じられるようになりました。
こうしたデザイン変更は、単なる見た目の違いだけでなく、セレナのターゲット層の拡大にも影響を与えています。前期型はどちらかというとファミリー向けの温かみのあるデザインでしたが、後期型はより洗練された印象を持ち、幅広い年齢層のユーザーに受け入れられるようになっています。そのため、中古車市場でも後期型は特に人気が高くなっています。
こうして比較すると、前期型のフロントデザインは柔らかく親しみやすい雰囲気を持ち、後期型はよりシャープで都会的な印象を与えることが分かります。デザインの好みは人それぞれですが、より現代的で高級感のあるスタイルを求めるなら後期型、温かみのあるシンプルなデザインが好みなら前期型を選ぶのが良いでしょう。
後期型での隠し設定?追加機能を解説

セレナC26の後期型では、マイナーチェンジに伴いさまざまな機能が追加されています。これらの変更の中には、カタログには大きく記載されていない「隠れた設定」や「便利な追加機能」も含まれており、前期型と比較すると利便性や安全性が大きく向上しています。ここでは、後期型で新たに加わった機能について詳しく解説します。
まず、後期型の大きな特徴の一つが「エマージェンシーブレーキ」の標準装備化です。2015年11月以降のモデルでは、すべてのグレードに衝突回避支援機能が搭載されました。この機能により、前方の車両や障害物を検知し、衝突の危険がある場合に自動的にブレーキを作動させることができます。これは、特に渋滞時や街中の低速走行で役立つ機能であり、安全性の向上に大きく貢献しています。
また、「LDW(車線逸脱警報)」も新たに追加された機能の一つです。この機能は、高速道路などで車線を意図せず逸脱しそうになった場合に警報を発してドライバーに注意を促します。運転中のうっかりミスを減らし、安全運転をサポートしてくれるため、特に長距離ドライブをするユーザーにはありがたい機能です。
さらに、後期型には「ふらつき警報」が搭載されています。これは、運転中のステアリング操作や車両の挙動を分析し、ドライバーの注意力低下を検知した際に警告を発するシステムです。長時間の運転による疲労や居眠り運転を防ぐために役立つ機能であり、ファミリー層にとって安心感のある装備となっています。
内装面では、「アイドリングストップメッセージ表示」が追加されました。これは、アイドリングストップが適切に作動しなかった場合に、ディスプレイ上に理由を表示する機能です。例えば、バッテリーが弱っている場合やエアコンの設定温度が影響している場合など、具体的な原因を知らせてくれるため、ドライバーが適切に対処しやすくなっています。
また、「シフトインジケーター照明」も後期型の追加機能の一つです。これは、夜間の走行時にシフトポジションが見やすくなるように照明を追加するものです。特に暗い駐車場などでの操作性が向上し、細かな部分での利便性が向上しています。
後期型の便利な機能は、安全面だけでなく快適性にも及んでいます。例えば、「3列目シート用のパーソナルテーブル」が追加され、後部座席の利便性が向上しました。これにより、長時間のドライブでも後席の乗員が快適に過ごせるようになっています。
このように、後期型では安全性能の向上だけでなく、使い勝手を向上させる細かな機能が数多く追加されています。これらの機能は公式カタログには大々的に記載されていないものも多いため、購入を検討している方は、これらの「隠れた追加機能」にも注目すると良いでしょう。特に、ファミリー層や長距離運転をする方にとって、後期型のこうした機能強化は大きな魅力となるはずです。
ボディカラーの変更点と選べる色の違い
セレナC26系は、前期型と後期型でボディカラーのバリエーションが異なります。2013年のマイナーチェンジにより、カラーバリエーションが増え、より個性的なカラーが選べるようになりました。ここでは、前期型と後期型のボディカラーの違いについて詳しく解説します。
まず、前期型のボディカラーを見ていきましょう。前期型(2010年〜2013年)は、落ち着いたトーンの色合いが中心でした。具体的には以下の6色が設定されていました。
前期型 ボディカラー |
---|
ブリリアントシルバー |
ブリリアントホワイトパール |
エターナルスノーホワイト |
クリスタルミスト |
スーパーブラック |
オーロラモーヴ |
このカラーバリエーションは、シンプルでありながらも上品さを重視したラインナップです。特に、ブリリアントホワイトパールやスーパーブラックは、中古車市場でも人気の高いカラーとなっています。一方で、選べる色の種類が少なく、個性を出しづらいと感じるユーザーもいたかもしれません。
後期型(2013年〜2016年)になると、ボディカラーの選択肢が広がり、全9色がラインナップされました。前期型から継続された色もありますが、新たに追加されたカラーもあります。後期型のボディカラーは以下の通りです。
後期型 ボディカラー | 備考 |
---|---|
ブリリアントシルバー | 継続 |
ブリリアントホワイトパール | 継続 |
インペリアルアンバー | 新色 |
ダイヤモンドブラック | 新色(スーパーブラックの後継) |
ブルームーンホワイトパール | 新色 |
シャイニングブルー | 新色 |
プレミアムディープコーラル | 新色 |
ロゼブロンズ | 新色 |
ソリッドホワイト | 新色 |
後期型では、より個性的なカラーが追加されたことが特徴です。例えば、シャイニングブルーやプレミアムディープコーラルは、鮮やかな色合いが特徴で、アクティブな雰囲気を好むユーザーに向いています。また、インペリアルアンバーやロゼブロンズのような高級感のある色も選択肢に加わり、より幅広いユーザーに対応できるようになりました。
ボディカラーの選択肢が増えたことで、中古車を選ぶ際の楽しみも増えました。ただし、人気カラーは市場に出回る台数が多いため、価格がやや高めになりやすい傾向があります。逆に、新色として追加されたカラーの中には流通量が少ないものもあり、希少性が高い場合があります。購入を検討する際は、ボディカラーの違いをしっかり確認し、自分の好みに合った一台を選ぶことが大切です。
燃費性能とエンジン仕様の違いを比較

セレナC26系の前期型と後期型では、エンジン仕様に大きな変更はありませんが、燃費性能やハイブリッドシステムの改良が行われています。特に、S-ハイブリッドの導入により、燃費性能が向上し、ファミリーカーとしての利便性がさらに向上しました。ここでは、前期型と後期型のエンジン仕様と燃費性能の違いについて詳しく見ていきます。
まず、C26系のエンジンは前期型・後期型ともに「MR20DD」型の2.0L直列4気筒DOHCエンジンを搭載しています。このエンジンは直噴システムを採用しており、低回転域でも十分なトルクを発揮するのが特徴です。最高出力は150馬力(110kW)、最大トルクは200Nmであり、ミニバンとしての動力性能は十分なレベルです。しかし、車両重量が重いため、フル乗車時や高速道路での加速時にはパワー不足を感じることもあります。
燃費性能に関しては、前期型のガソリンモデル(アイドリングストップ非搭載車)は、カタログ燃費で14.2km/L(JC08モード)となっていました。しかし、2012年8月に登場した「S-ハイブリッド」モデルでは、エネルギー回生システムが追加され、燃費が向上しました。S-ハイブリッド搭載車の燃費は15.2km/L(JC08モード)となり、わずかではありますが改善されています。
後期型(2013年12月以降)では、基本的なエンジン構造は変わらないものの、さらなる燃費向上が図られています。後期型のS-ハイブリッド搭載車では、改良された制御システムにより、カタログ燃費が16.0km/L(JC08モード)に向上しました。この燃費向上は、主にアイドリングストップ機能の最適化やエネルギー回生システムの効率化によるものです。
また、後期型の一部グレードには、「エコモード」機能が追加され、アクセルレスポンスを抑えて燃費を向上させることが可能になっています。エコモードを有効にすると、エンジンの制御がより燃費重視となり、ストップ&ゴーの多い市街地でも燃費が伸びやすくなります。ただし、加速が鈍くなるため、高速道路での走行時には少しストレスを感じることもあるかもしれません。
このように、セレナC26系の前期型と後期型では、エンジンの基本仕様は同じでありながらも、燃費性能の向上が図られています。特に、後期型のS-ハイブリッドモデルは燃費が改善されており、ファミリーカーとしての経済性を重視するユーザーには魅力的な選択肢となります。中古車を選ぶ際は、燃費性能の違いにも注目し、自分の用途に合ったモデルを選ぶと良いでしょう。
内装やシートアレンジの違いとは?

セレナC26系の前期型と後期型では、内装デザインやシートアレンジにいくつかの違いがあります。特に後期型では、ファミリー層に向けた利便性の向上や、安全性を考慮した装備が追加されている点が特徴です。ここでは、内装やシートのアレンジ方法について詳しく解説します。
まず、内装のデザインについて見ていきましょう。前期型では、シンプルで落ち着いた雰囲気のデザインが採用されており、特にエントリーグレードではファブリック素材のシートが標準装備されています。一方、後期型では一部のグレードに「クロスギアパッケージ」が追加され、防水加工が施されたシートが選択できるようになりました。この仕様は、アウトドアやスポーツを楽しむユーザーにとって大きな魅力となっています。
また、ハイウェイスター系のグレードでは、前期型はジャガード織物を使用したシートだったのに対し、後期型ではより高級感のあるハーフレザー仕様が設定されるなど、質感の向上が図られました。ステアリングやシフトノブにも本革巻きが採用され、一段と上質なインテリアを演出しています。

次に、シートアレンジの違いを見ていきます。セレナC26系はもともと広い室内空間を持つミニバンですが、後期型ではさらに利便性が向上しました。基本的な3列シートのレイアウトは変わりませんが、後期型では2列目と3列目のシートスライド幅が拡大し、より多彩なシートアレンジが可能になっています。
特に便利なのが「3列目シート用パーソナルテーブル」の追加です。これは、3列目に乗車している人が飲み物を置いたり、小物を収納したりするのに便利な機能で、長距離ドライブ時の快適性を向上させています。また、3列目シートの跳ね上げ機構が改良され、より簡単にラゲッジスペースを拡大できるようになった点もポイントです。
加えて、後期型では「ロングアシストレール」が装備され、2列目と3列目のアシストグリップをつなぐ形で設置されました。これにより、後部座席の乗員がより安定して移動できるようになり、安全性も向上しています。
全体的に、後期型は細かい部分の使い勝手が向上しており、特にファミリー層やアウトドアを楽しむユーザーにとって魅力的な変更が施されています。中古車を選ぶ際には、これらの内装の違いをチェックし、自分のライフスタイルに合った仕様を選ぶと良いでしょう。
安全性能の強化点!後期型の進化した装備

セレナC26系の後期型では、安全性能が大幅に強化されています。2013年のマイナーチェンジ以降、運転支援システムや衝突回避システムが充実し、特に2015年11月以降のモデルでは先進的な安全装備が標準装備となりました。ここでは、後期型に追加された安全性能の強化点について詳しく解説します。
まず、大きな進化として「エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」の標準装備化が挙げられます。これは、前方にいる車両や障害物をセンサーで検知し、衝突の可能性があるとシステムが判断した場合に、自動でブレーキを作動させる機能です。特に低速域(約10km/h~80km/h)での作動に優れ、都市部でのストップ&ゴーが多い環境でも安心して運転できるようになりました。
次に、「LDW(車線逸脱警報)」の追加も大きなポイントです。この機能は、走行車線の白線や黄線をカメラで検知し、ドライバーが意図せず車線を逸脱しそうになった場合に警報を発するものです。特に高速道路での長距離運転時には、注意力が低下して車線をはみ出すリスクがあるため、この機能によって事故の防止が期待できます。
さらに、「ふらつき警報」も後期型で新たに搭載されました。この機能は、ドライバーのステアリング操作のパターンを分析し、注意力が低下していると判断した場合にアラートを発するものです。長時間の運転による疲労や居眠り運転を防ぐ目的で導入されており、特に高速道路を利用するドライバーにとって心強い装備となっています。
後期型の安全性能の強化はこれだけではありません。「踏み間違い衝突防止アシスト」も新たに追加され、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防ぐ機能が搭載されました。駐車時や狭い道での取り回しの際に、急発進を防ぐ効果が期待できます。特に、コンビニや立体駐車場などでの誤操作による事故を防ぐために役立つ機能と言えるでしょう。
加えて、後期型では「インテリジェントルームミラー」が採用されました。これは、車両後方のカメラ映像をルームミラーに表示するシステムで、リアガラスに荷物を積んでいても後方視界が確保できるという利点があります。ミニバンは後方視界が悪くなりやすいため、この装備は駐車や車線変更の際に大きな安心材料となるでしょう。
また、「アラウンドビューモニター」も後期型の一部グレードにオプション設定され、車両を上から見下ろしたような映像をモニターに映し出すことが可能になりました。これにより、駐車時の死角を減らし、安全に車庫入れを行うことができます。特に、初心者ドライバーや運転が苦手な方にとっては、非常に便利な機能です。
このように、後期型では数多くの安全機能が追加され、運転者の負担を軽減するとともに、事故リスクの低減にも貢献しています。中古車を検討する際は、後期型の安全装備が充実している点を考慮し、できるだけ新しいモデルを選ぶことで、より安心して運転できるでしょう。
総括:セレナ C26 前期後期 違いを総まとめ!変更点を徹底比較
- 前期型は2010年11月から2013年11月まで販売
- 後期型は2013年12月から2016年7月まで生産
- フロントデザインは後期型でシャープな印象に変更
- ヘッドライトが後期型で上下2段構えのデザインに進化
- 後期型はエマージェンシーブレーキを標準装備
- S-ハイブリッドは2012年に登場し、後期型で燃費性能が向上
- 前期型は柔らかいデザイン、後期型はスポーティな印象
- ボディカラーは後期型で新色が追加され選択肢が増加
- 内装の質感は後期型で高級感が増し、防水シートも採用
- シートアレンジは後期型でスライド幅が拡大し利便性向上
- 後期型では「ふらつき警報」や「車線逸脱警報」が搭載
- アラウンドビューモニターは後期型で一部グレードに追加
- 後期型のテールランプは前期型に流用可能だが配線に注意
- 人気グレードは「ハイウェイスター S-ハイブリッド」が上位
- 中古車市場では後期型が高値傾向、予算に応じた選択が重要
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